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「トルコ現代音楽の系譜」終了(そして今後の予告)

遅ればせながら、2月9日に「トルコプロジェクト」の第2弾を無事開催致しました。
今回は小編成ながら、トルコ5人組をはじめ充実したラインナップを皆様にお届けできたと思います。

 

 

 

←サイグンの曲について熱く語る江頭摩耶(violin)。

 

 

 

↓新作の作曲者アルトゥン・チェケム氏も来場。

次回は9月26日に岐阜市のクララザールでクラシックも交えた公演を行います(とはいってもクラコ座なので、もちろんクラシックを普通に演奏することはありません)。クラコ座がクララザールで弾くのは初めてです。

そして第9回公演は2020年2月8日(土)に千種のHITOMIホールで開催決定! これまた一筋縄ではいかないプログラムを予定しています。

どうぞお楽しみに!!

「トルコ現代音楽の系譜」リハーサル

今回はクラコ座定期のプログラムとしては珍しく、「近代作品」が入っています。

1907年生まれのサイグンは知る人には知られている作曲家なので、東京でも「サイグンやるの!?」などという反応をいただきます。トルコ5人組から、今回はサイグンと1908年生まれのアクセスを取り上げます。

現代作品は1966年生まれのネムトゥルと1992年生まれのチェケムの音楽。同じピアノトリオなのにまったく様相が異なる作品です。

ネムトゥルは途中で「ホロン」のようなトルコの民族音楽的な特徴あるリズムが出てきます。しかしその処理の仕方は当然「5人組」のようなダイレクトに民族性を醸し出すようなものではなく、あくまでもリズムを抽出したというレベルに意図的に留め、一方で微分音を多用した複雑な音響の支配が上の世代である「5人組」との歳を際立たせています。

チェケム作品は書き下ろしです。ピアノの音の大半は内部奏法で、弦楽器も特殊奏法ばかり。なので従来的な「ピアノトリオ」の範疇には入りません。トルコの若い作曲家のヨーロッパ指向が如実に表れています。