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「トルコ現代音楽の系譜」リハーサル

今回はクラコ座定期のプログラムとしては珍しく、「近代作品」が入っています。

1907年生まれのサイグンは知る人には知られている作曲家なので、東京でも「サイグンやるの!?」などという反応をいただきます。トルコ5人組から、今回はサイグンと1908年生まれのアクセスを取り上げます。

現代作品は1966年生まれのネムトゥルと1992年生まれのチェケムの音楽。同じピアノトリオなのにまったく様相が異なる作品です。

ネムトゥルは途中で「ホロン」のようなトルコの民族音楽的な特徴あるリズムが出てきます。しかしその処理の仕方は当然「5人組」のようなダイレクトに民族性を醸し出すようなものではなく、あくまでもリズムを抽出したというレベルに意図的に留め、一方で微分音を多用した複雑な音響の支配が上の世代である「5人組」との歳を際立たせています。

チェケム作品は書き下ろしです。ピアノの音の大半は内部奏法で、弦楽器も特殊奏法ばかり。なので従来的な「ピアノトリオ」の範疇には入りません。トルコの若い作曲家のヨーロッパ指向が如実に表れています。