アメリカ音楽のリハーサルが始まりました。

By | 2016年9月21日

当日の曲順が決まっております。

1. アイヴズ:ラルゴ
2. フェルドマン:デュレイションズI
3. トラパニ:月光の歴史
4. テニー:ハーモニウム#5
5. クラム:鯨の声

1. アイヴズ:ラルゴ

コンサートはこの曲で始まります。
アイヴズ作品としては派手さがないと思いきや、美しさはピカイチです。アイブズ特有の微妙なねじ曲がり方も健在です。
アイヴズは賛美歌やフォークソングの引用や、カオスなオーケストレーション、奇妙な実験などで有名ですが、このような美しい曲が書ける実力者でもあります。たとえば交響曲第4番のフーガなど聴いたらいちころです。

2. フェルドマン:デュレイションズ I

フェルドマン初期の「デュレイションズ I」は音符の長さが指定されてなく、各楽器がお互いの間合いを計りながら、自分の音を置いていきます。
同じ空間に存在する音が同士が自然と結びついて音楽の形になっていく様子は何物にも代えがたい経験です。

3. トラパニ:月光の歴史
日本初演です! クリストファー・トラパニ(http://www.christophertrapani.com/wordpresssite/)は今回唯一存命の作曲家。ある物語の構造に乗って、様々な場面を音楽に置き換えていきます。
一曲の中にいろいろなスタイルや様相が詰まっていて飽きが来ない音楽です。場面ごとに楽器同士の関係が変わるのも聴き所です。

4. テニー:ハーモニウム#5
これは弦楽トリオ作品です(今回唯一、ピアノが入りません)。
「5度音程」を巡るアルペジオのカノンが、万華鏡のような世界を作り上げます。
アルペジオの組み合わせが、単に和音の音響を作り出すだけでなく、「響きの本質」をあぶり出します。当日はさらにスピーカーの嗜好を変化させますから、めくるめく音響を楽しめるはずです。
物理音響の快感を是非ご体験ください。

5. クラム:鯨の声

最後は大作、「鯨の声」はこのプログラムの中で最も奏法の多様性が楽しめます。
音の構築と響きの美しさの上で、ヴァリエーションと物語が多層になった凄み。
ライブ演奏でこそ面白さが発揮される音楽だといえます。
⋯⋯そして楽譜の指示が細かい!

ところで今回の公演の目玉は、「電気」です。楽器音を増幅します。もちろんただ増幅するわけではないし、かといってよくあるライブエレクトロニクス音楽のようなコンピュータで「音響加工」するわけでもありません。

電気が入るリハーサルはまだ後日です。

音楽クラコ座vol.6「アメリカ音楽電気的歴史旅行」は9月30日(金)愛知県芸術劇場小ホールです。

どうぞお楽しみに!

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