対位法……この言葉を聞いてあなたは何を思い浮かべますか?
「なんだか難しそうな理論かなあ」とか、クラシック音楽を少し囓ったことのある方ならば、バッハとか古楽関連でよく聞く言葉?でもその実態はよく知らない。そんな感じではないでしょうか。
しかし、13世紀の中世から現代にいたるまで、対位法はいまも生きてます。対位法は、作曲上の規則、技法ですが、思想でもあるのです(またまた難しそうな)。
現代音楽専門団体である音楽クラコ座は、脈々と続いてきた対位法の歴史を振り返りながら、今この時代の音楽に対位法がどのように現れているのかを、コンサートプログラムにしてみました。題して「対位法は変容する」です!
2024年1月8日(月・祝)
14:00開演(13:30開場)
HITOMIホール
【プログラム】
F.スヴェンソン こだわりの5つの楽章
J.ティエンスー ルバート
A.ヴェーベルン 四重奏曲 作品22
G.パレストリーナ(小櫻秀樹編)
教皇マルチェルスのミサ曲より『キリエ』
S.ジェルヴァゾーニ 2つの声
D.ジィヴコヴィッチ 夜の音楽
【出演】
flute, alto flute, melodica 丹下聡子
clarinet, bass clarinet 葛島涼子
soprano&tenor saxophone 磯貝充希
violin 二川理嘉
violin (guest) 澤田幸江
violin, viola 江頭摩耶
cello 野村友紀
piano, toy piano 内本久美
piano 小櫻秀樹
【入場料】
一般 3,000円
学生 1,500円
【ご予約・チケットご購入】
キャッシュレス事前決済:Peatix
ご予約で当日精算(現金のみ):当サイトからのご予約
チケットご購入:愛知芸術文化センタープレイガイド(アートプラザ内)
助成:公益財団法人 三菱UFJ信託芸術文化財団
チラシ裏面の説明文
「同時に異なる旋律を2つ以上鳴らす技法」
これが対位法である。
では作曲家たちは自作にどのように
対位法を使ったのだろうか?
J.S.バッハからから遡ること150年、
ルネッサンス(16世紀)の大家
パレストリーナの、
均整のとれた構成を持ち
破綻のない究極の美を持つ
音楽クラコ座版『Kyrie』
無調音楽の対位法的実践を
徹底したと言われるが、
なんとその原点はルネッサンス音楽にあった
ヴェーベルン
自身がチェンバリストであり
本人自らがルネッサンス・バロックから
強い影響を受けたと語る
フィンランドのティエンスー
多くの作品に対位法の技術が
駆使されていることを感じさせる、
ヴァイオリニストとしても
華やかなキャリアを持つ、
セルビアのジィヴコヴィッチ
ロックの要素を自身の音楽に融合させ、
メロディカを駆使した作品を数多く書く
スウェーデンのスヴェンソン
譜面の書き方に強いこだわりを持ち、
一つ一つの旋律を慎重に
組み合わせていく書法に徹する
イタリアのジェルヴァゾーニ
彼らの色とりどりの対位法の世界を
会場で堪能していただきたい!